日々のたより

煎じ茶で膀胱炎を治す
トウモロコシの毛

 体の内と外から手当てして子宮ガンにも

長い時間おしっこを我慢していたり、腰を冷やしたりすると女性は膀胱炎になりやすいんですよね。お医者さんに行くのも億劫な気持ちもあるし。だけどこじらせないうちに早く治したほうがいいんですよ。
トウモロコシだったら身近にあるし、自分でもそっと治せるからね。トウモロコシの毛をとって、煎じて飲めば、たいがい膀胱炎は治るんですよ。冷えからなることが多いからね。温めるのはとにかくいいんだよね、
ただ農薬の問題があるから、農薬を使ってないものを選ぶようにしてね。

冬、北海道に行くとおばあちゃんたちがストーブにあたりながらトウモロコシの実をもいでいたったの。それを火棚のところに上げておいて乾燥させて保存食にしてるのね。
旅人などが来たりして何もないときに、実を水につけて戻したり、お湯で煮炊きしてそれにちょっと塩を入れてそのまま食べていただくとか、牛乳のある家は実を砕いて煮てスープを作ってあげたり。いろいろできるんですよ。乾燥さえうまくいけば、何十年ってとっておけるんだもの。私が行き来してたころは、どこの家でもやってましたよね。http://www.amarans.net/229

 

 

 

 


内臓のさまざまな痛みに

スギナ

“冷えのダメージ”が本当に怖いのは
秋になってから

 

根は良質な水を求め地下2メートルにも

春、ツクシのあとから大きくなるあのスギナね。スギナはその根が良質な水を求めていくという植物で、ミネラルを豊富に含むそうなの。下痢が止まらないときとか、便秘、肝炎、それから腎臓病、膀胱炎、それから肋膜炎にもいいんですよ。痰や咳が止まらないときとか、関節炎とか神経痛も和らげてくれるのね。スギナはすべてにいいの。

スギナの効用は非常に広範囲で、どうやって使ったらいいかわかんなくなるくらいだけど、そんなにいっぱい覚えなくても、たとえば腰が痛いとか、なんだか腹がおかしい、もしかしたら子宮筋腫があるかもしれないとか、子宮から出血したときとかね、それから生理が不順、だとかいったときにも。生のスギナを蒸して、タオルとかさらし布とかに包んで、患部に当てるといいの、それがまずひとつね、簡単な方法の。これを何度も繰り返すとコシケとか冷え、すべてにいいんですよ。冷房でやられたときなんかにこれでやればいいの。それだけで相当違うはずですよ。http://www.amarans.net/229

 

 戦後まもなくのことですけど、私が住んでいた一戸町で「市日」というのが立ったときに、大道で薬草を広げて売ってた人がいて、私も興味があったものだから、そばに行って見ていたんです。ユキノシタとかいろんな薬草を広げて、その人は、群がる人びとに「こんな症状にこれが効くんだよ」とかって、教えていたんですね。

 「どうしてこういうことしてるんですか」って聞いたら、「僕は軍医だったんだよ」って。戦争で軍医として中国大陸に行って、ずいぶん兵隊たちを薬草で救ったんだって話をしてくれて。
 みんなもう疲れ果てて、行軍中だってなんだって眠いから、耳さ水入らば入れで、泥水のところでも昏睡状態みたいなもんだから倒れたまんま寝てしまう。そうすると中耳炎になってしまって、ひどい場合は脳に上がって発狂する人もいたそうですから。それを治すのに、持って行ってたユキノシタを使ったんだという話でした
 腎臓をやられる人も少なくなかったって。強行軍で無理を重ねているから、おしっこが出なくなったりしてひどく苦しんで。その時に、ツユ草を煎じて飲ませたそうです。野戦病院でそうしていたんでしょうね。それ以上悪くならないようには効くことが実際にも確かめられて、大変貴重なものだって話していました。

 群がった人たちがみんな身を乗り出して真剣に聞いていましたね。その元軍医さんはドクダミからヨモギからツユ草から、なんでも持ってきていて、手当たりしだいって感じでしたよ。それがみんな、そんなにお金のいるものなんかじゃなくて、私たちの身辺にある雑草だということが私に深い印象を残したんですよ。毎市日にその人が来ていたから、私も通ってだんだんに勉強したわけです。関心もあったし。…

 

 

 

 

 

 

 


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ツユ草

はかなげな風情にたくましい生命力。根っこから煎じて腎臓に
イラスト・山猫敏也

ツユ草も腎臓にとてもいいんですよ。ちょっとした重い腎臓でも、根っこから全部、葉も茎も煎じて飲めば、だいたい三日くらいで尿が出るの。これっくらいおしっこを出すのはないっていうくらいよ。
ツユ草は大きく育って花が咲く前に太めの茎から根っこごと三日くらい風通しのいいところで陰干しにして、生乾きのときに煎じてお茶にして飲むといいのね。なっかなか乾きにくいけども、長期間保存する場合はよく乾燥させてね…

 3年前の真夏。新宿駅から夕方、高速バスで信州ゆきの高速バスにて出発。混むかと思ったら、意外に空いていて、ひんやりとした空気に包まれ、スピーディーに走るバス。8時ころ、茅野停留所に到着。迎えにきてくれた車に腰掛けた途端、強烈な吐き気に襲われ、何だろう?と珍しく不安な気持ちになったが、「近くに総合病院ありますから夜間診療を受けますか?このまま病院にも向かえますよ」と言ってくださり、診察を受けに。CTスキャンの結果が30分ほど後に出てきて、担当の先生から「腎臓のすぐ下の尿管に結石が付いていて、これが腎臓を軽く刺激して吐き気につながったのですね。
まだ”赤ちゃん”なのですが柔らかいので溶かす薬も使えますよ」とのご説明に呆気に取られながら痛み止めの薬が効いたか、痛みで眠れないこともなく朝を迎えてとりあえず落ち着いた気持ちに。
仕事を済ませて自宅に戻ってから、「もしかして腎臓の機能も弱ってきているのかも」と、岩手に住んでおられる一条ふみさんのところへ通いながら、じっくり丁寧にお話ししてくださった『ふみさんの自分で治す草と野菜の常備薬』に腎臓を守る薬草についてもいくつかあったなあとページをめくると、ツユ草、ユキノシタ、スギナ…といくつかある中、梅雨に小さく可憐なくっきりした輪郭の青く美しい花を咲かすツユ草が近所の霊園で見つけ、枯れ始めたものも含め、なるべく根を切らないよう引き上げ、自転車の籠に積めるだけ積んで帰って水洗いし、洗濯物干しにぶら下げた。
「いや〜、病院で出される薬に頼らずにこれで助かるといいな」と自分に呟く。幸いにもこれまで毎年、相当引き抜かれたツユ草もたくましく生きる美しい姿を見せてくれていて頼もしい限り。(よこやま)


6月26日(木)〜7月21日(月)
at 祖師ヶ谷大蔵 BOOKSHOP TRAVELLER

たべものと くらしを   あなたの手に
44年続いている小さな出版社より

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『点字毎日』は、毎日新聞社が週に一度発行する
点字を使った新聞です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今からおよそ100年前に、日本ではラジオ・テレ
ビ放送もなかった時代に視覚障害を持つ人たちの
「社会で生きる一人として必要な知識と勇気が得
られるよう、自ら読める新聞を作ろう。芯を作ろ
う。視覚障害について多くの人に知ってもらおう」
と願い、世に出ました。
視覚障害者と社会を結ぶ架け橋となって、今では
点字構成紙と、活字構成紙の新聞が発行されてい
ます。毎週木曜日発行。

読んでみたい方は、
毎日新聞社点字毎日部にお申し込み、お問い合わせ下さい。
電話06-6346-8386(編集)/ 8388(営業)
〒530-8251 大阪市北区梅田3-4-5 、毎日新聞大阪本社内


このたび弊社は下記の住所へ事務所を移転いたしました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

〒 114-0024
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2025年4月