内臓のさまざまな痛みに
スギナ
“冷えのダメージ”が本当に怖いのは
秋になってから
根は良質な水を求め地下2メートルにも
春、ツクシのあとから大きくなるあのスギナね。スギナはその根が良質な水を求めていくという植物で、ミネラルを豊富に含むそうなの。下痢が止まらないときとか、便秘、肝炎、それから腎臓病、膀胱炎、それから肋膜炎にもいいんですよ。痰や咳が止まらないときとか、関節炎とか神経痛も和らげてくれるのね。スギナはすべてにいいの。
スギナの効用は非常に広範囲で、どうやって使ったらいいかわかんなくなるくらいだけど、そんなにいっぱい覚えなくても、たとえば腰が痛いとか、なんだか腹がおかしい、もしかしたら子宮筋腫があるかもしれないとか、子宮から出血したときとかね、それから生理が不順、だとかいったときにも。生のスギナを蒸して、タオルとかさらし布とかに包んで、患部に当てるといいの、それがまずひとつね、簡単な方法の。これを何度も繰り返すとコシケとか冷え、すべてにいいんですよ。冷房でやられたときなんかにこれでやればいいの。それだけで相当違うはずですよ。http://www.amarans.net/229
戦後まもなくのことですけど、私が住んでいた一戸町で「市日」というのが立ったときに、大道で薬草を広げて売ってた人がいて、私も興味があったものだから、そばに行って見ていたんです。ユキノシタとかいろんな薬草を広げて、その人は、群がる人びとに「こんな症状にこれが効くんだよ」とかって、教えていたんですね。
「どうしてこういうことしてるんですか」って聞いたら、「僕は軍医だったんだよ」って。戦争で軍医として中国大陸に行って、ずいぶん兵隊たちを薬草で救ったんだって話をしてくれて。
みんなもう疲れ果てて、行軍中だってなんだって眠いから、耳さ水入らば入れで、泥水のところでも昏睡状態みたいなもんだから倒れたまんま寝てしまう。そうすると中耳炎になってしまって、ひどい場合は脳に上がって発狂する人もいたそうですから。それを治すのに、持って行ってたユキノシタを使ったんだという話でした
腎臓をやられる人も少なくなかったって。強行軍で無理を重ねているから、おしっこが出なくなったりしてひどく苦しんで。その時に、ツユ草を煎じて飲ませたそうです。野戦病院でそうしていたんでしょうね。それ以上悪くならないようには効くことが実際にも確かめられて、大変貴重なものだって話していました。
群がった人たちがみんな身を乗り出して真剣に聞いていましたね。その元軍医さんはドクダミからヨモギからツユ草から、なんでも持ってきていて、手当たりしだいって感じでしたよ。それがみんな、そんなにお金のいるものなんかじゃなくて、私たちの身辺にある雑草だということが私に深い印象を残したんですよ。毎市日にその人が来ていたから、私も通ってだんだんに勉強したわけです。関心もあったし。…
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