昼めし日記

2009年 12月9日

  昼めしの献立 

    • すりおろし人参入りピラフ
    • 大豆と大根のトマトソース煮
    • 蕪とキャベツ、人参のクリーム煮
鶏肉がやってきた

 卵を少ししか産まなくなった鶏を肉にしますよと、野の扉からお知らせがあって
数日のち、胸、腿、ササミ、手羽と、1羽まるごと解体された鶏さんが、ガラの
なかにきれいに収まり、野菜とともに届いた。
 臭みもなく、日持ちしてくれるこの肉はずぼらな料理人にとってはありがたい。
手羽や皮の部分を少し放り込んだだけで濃厚なだしがとれるし、ガラは時間の融
通が効くときに長葱や玉葱の皮や切れっぱしとコトコト煮込んでだしをとってお
く。このだしで大豆やインゲン豆なんか煮たら、いくらでも箸がすすみます。
 海が身近だった環境で育った子ども時代は野菜と魚の食卓だったし、野菜も地
元でとれる新鮮なものが八百屋にならぶのがあたりまえの時代で、野菜本来のお
いしさをからだが記憶している世代といえるかもしれない。
 昭和30年代半ば、両親が共稼ぎしても我が家の暮らしはやりくりがたいへん
だったようで、親類の農家が当時はまだ珍しかった孵卵器でかえしていたヒヨコ
を30羽ほど譲ってもらい、借家の裏庭に金網で鶏小屋を建てて飼い始めた。そ
のうち卵を産むようになって、表通りの八百屋さんが時々買いに来たりしていた
が、少しはわが家の経済も潤ったのかしら。当時、卵1個25円くらいで店で売
られていたと記憶している。八百屋にはいくらくらいで卸していたのだろうか。
 一人暮らしをするようになってから、これまでに鶏、豚、牛、ラムなどひと通
りの肉料理はたまに自分でも作り、外食もしたけれど、水っぽかったり、臭いが
気になったりで、売り場からは足が遠のくばかり。
 数年前から毎週届けてもらうようになった野の扉の野菜がありがたくおいしく、
時々、飼い猫と魚を分け合うといった暮らしで、肉料理のおいしさもわかるけど、
肉に執着なく、肉料理があまり身につかなかったのはちょっと惜しいかな。

すりおろして、煮込んで…人参の赤色を満喫

すりおろした人参の色がきれいで、ときどきサラダの仕上げに散らしたり、マヨネーズにたっぷり混ぜたりといろんな使い方をしています。
本日は、ピラフにたっぷり混ぜ込んで。レーズンをトッピングに。砕いたナッツ類やオリーブの実を炊き込んでも。
若い頃は、料理本に載ってるとおりに一度はやったものだけど、いつのころからか、たいていの料理は手抜き、いい加減“自分流”に。ピラフもご飯を炊くときにバターをひとかけらと、塩、胡椒をするだけ。簡単でおいしい。
人参は最初から炊き込むことが多いかな。でも、あ、忘れた! となっても慌てなくってだいじょうぶ。電気釜のスイッチが切れたところでご飯の上にのっけたら。それでもオッケー。

大豆を煮るときはだいたい2カップくらい用意して、たっぷりつくります。大豆をたっぷりの水にひたして、半日くらいおいて膨らんだところで火にかけてとろとろと弱火でやわらかくなるまで煮たら、これを素材にしばらくお豆さんレシピがフル回転。
コンニャク、人参、牛蒡などと醤油味に煮てよし、ヒジキと煮てもよし。ミネストローネに入れれば、さらにスープにコクが加わるし。煮くずれしにくくって扱いやすい大豆は活躍場面に事欠かないというところ。事務所ではサラダにも大活躍で、ひよこ豆の向こうを張っています。きょうは、大根、人参といっしょにトマトソースで煮みました。

外側だけがほんのり薄紫色で、中身の輝くばかりの白とのコントラストが美しい蕪も晩秋から野菜ボックスに入ってきています。火を通すと紫の色が薄まるのが惜しいけれど、丸々と育った冬の蕪は甘みがのって煮込みにしてもたまらなおいしさ。これと、やはり大ぶりの人参、キャベツとクリーム煮に。ホワイトソースは作らず、最後に小麦粉を牛乳に溶かして混ぜ合わせれば、とろりとした煮込みに仕上がります。

本日のお茶

薬草茶(ドクダミ、ヨモギ、玉葱の皮…外側の
茶色くなった皮を溜めておきます)

                                   料理人:よこやま


2009年 12月1日

  昼めしの献立 

    • サツマイモ入りごはん
    • キャベツと玉葱の温サラダ
    • 大根のソテー(味噌と粒マスタードのたれと)
    • 味噌汁(白菜と里芋、油揚げ)
田舎にはなかった食べもの

1. チリメンジャコ
2. 山椒
「なかった」というより、食べる文化がなかったということでしょうね。どちらも京都、大阪など関西では普通に食卓にのぼっていたようですが、日本中の食べものが集まる東京に住むようになって出会った食材のひとつ。
上京後、身元引受人になってくださった方が神戸のご出身だったこともあって、ご実家から季節ごとに、京都の筍、丹波のつくね芋、黒豆、山椒の白醤油煮など届くたびに呼び出しがかかり、大ぶりでアクの少ない上品な筍を庭の山椒の若芽で木の芽(山椒のこと)和えにしたものをいただいたりして、生まれて初めての山椒の香りやしゅわしゅわと口中にひろがる独特の辛味などに新鮮な衝撃をうけたことを、季節がめぐってくるたび思い出します。
童話『赤い蝋燭』が遠い記憶に残る同県人の作家、小川未明の作品で描写される海沿いの町や村の風景そのまま、低くたれこめる冬の空から降る雪も、みっしりと重く、食べものだけでなく何もかも湿り気を帯びた風土で育ったからか、新しい地での食体験は軽やかで、チリメンジャコと山椒の青い実を薄口醤油で上品に煮あげた佃煮(というのは関東風の言い方ですが)にはすっかりはまって、自分でもよく作るようになりました。今では東京でもデパートなどでいつでも手に入るようになりましたが。台所の棚の隅にこれがあると、なんだか安心するんですよね。
写真は、たまに行く居酒屋のママさんからいただいた、京都のチリメン山椒煮。まだ眺めて楽しんでいるところです。

とろり熱々の蒸し焼き大根のたれは…?

ジャガイモ、里芋、サツマイモ、大和芋といった芋類が続々と届くようになって、からだもこころも
あったかさを求める季節になったんだなあと、しみじみ。

厚めにいちょう切りにした大根を、油を熱したフライパンで蒸し焼きに。途中でいちど裏返して。
10分程度で十分火が通るので器に移してたれをそえます。以外に時間もとらないから、木枯らし
吹く夜には燗酒のあてにも。
大根に添えるたれは、味噌、酒、砂糖またはみりんを加えて少し煮詰め、粒マスタードを味噌の量の
3分の1くらい、たっぷり混ぜ合わせて。

キャベツと玉葱の温サラダ

<材料>キャベツ、玉葱、紫キャベツ、ドレッシング用に人参、ブルーチーズ

キャベツは根元から離さないように包丁を入れ、玉葱は輪切りに。玉葱も火が通ると辛みがとれて、いくらでもお腹に納まりそう。紫キャベツは千切りに(こちらは蒸さず生のままで)。つやつやと紫色に輝いて目を楽しませてくれます。
人参をすりおろし、酢、塩、胡椒、オリーブ油と、千切るか包丁で粗く刻んだブルーチーズを混ぜ合わせてドレッシングをつくり、蒸したキャベツ、玉葱を皿に盛り、紫キャベツを添えて、ドレッシングをかける。

ごはんはサツマイモ入り。サツマイモは少量の油で表面がからりとするくらいにさっと火を通し、炊き上がり直前にご飯の上にのせて蒸し上げます。少量の塩を加えて。

本日のお茶

薬草茶(ドクダミ、ヨモギ、玉葱の皮…外側の茶色くなった皮を溜めておきます)

                                   料理人:よこやま



2009年 2月10日

昼めしの献立 

    • 白菜、人参、カラシ菜、椎茸の中華風あんかけ飯
    • 紫ジャガイモ(正式名称は?)、人参、玉葱、ゆで卵のサラダ
    • 味噌汁(千切り大根、大和芋、カラシ菜)

ここのところ、ワンプレート、丼ものに夢中。家でも、サラダ丼、カレー丼、こんにゃく丼…こんにゃく丼は10年ほど前、しっかりはまって、ひと月のうち10日くらいは、
やっていて、2ヶ月ほど続いたところで、飽きちゃったんですね。ストンと、やらなくなった。葱と組み合わせたり、ベーコン入れたり、炒めたり…こんにゃくだけの丼というのもけっこういけましたね。こんにゃくは「生芋こんにゃく」派。店で見かけるのはこんにゃく精粉をつかったものがほとんどだけど、生芋からつくられたのは食感が独特。ちょっと芋っぽくて、元は芋というのに納得って感じ。
丼ものを作り始めたら、こんにゃく丼も復活。昔ほどの入れ上げようではないけれど。
「中華風」というのは、粗すりした山椒の実をかなり入れて香りをだしてから、人参、白菜などの具を炒めて味つけし、あんを絡めます。汁気をたっぷりにするのがコツですね。
もう一枚の写真は太い長葱をざくざくと千切りにしたのを、一人1本分くらい使って、椎茸とともに、こちらは溶き卵を絡めてあります。6日の食卓にのぼったもの。
写真の丼は、親子丼。野の扉から届いた鶏を使って。卵をたくさん産んでだいぶ歳とってきた鶏さんゆえ、噛みごたえあり、うまみしっかりの肉と長葱を卵でとじて。2日の飯でした。

紫ジャガイモは、外見はぼこぼこなんだけど、皮をむくと鮮やかな紫色の肌が現れる。サツマイモですか~? と言った人も。蒸し煮にしたら、色はだいぶ落ちました。
これと人参、スライスした玉葱を、サワークリームと酢、塩、胡椒を混ぜ合わせた
ソースで和えます。ゆで卵を添えて。自家製のマヨネーズも使うけど、サワークリームのほうがマヨネーズよりさっぱりしている感じ。マヨネーズと同様に使っています。                                 

                                                   

本日のお茶

珈琲

 

本日のおやつ

JIM-NETの義理チョコ(六花亭のチョコです)        

                                   料理人:よこやま


2009年 1月21日

昼めしの献立 

    • 聖護院蕪と人参のふくめ煮 
    • 大根、人参、油揚げのおすわい 
    • サツマイモと里芋炊き込みごはん
    • タアサイとうずら豆の炒め物 
    • 味噌汁(大根、人参、水菜)
    • 漬物(白菜漬、沢庵、赤蕪甘酢漬

『ビッグイシュー』誌で連載されていた人気記事が、『幸せに人生レシピ 世界一あたたかい人生相談―ホームレス人生相談&悩みに効く料理』という単行本にまとまりました。本郷3丁目角に立つ販売者の青年から買い求めたのですが、相談してくる人たちの悩みも身につまされるものが多く、また相談に答えるのが、紆余曲折の人生を余儀なくされ、社会の底の底を見てきたがゆえの、人間の弱さ、醜さを味わい尽くした人たちだからか、高みからではなく自分の歩いてきた辛い人生を振り返りながら語る言葉が何とも温かく、気持ちが追い込まれそうになるときなど、ぐっときますねえ。 
料理家の枝元なほみさんが、腕を振るう「悩みに効く料理」レシピが、これまたいいんですよ。
「毎日のように電話をしてきて、泣いたり、怒ったりの実家の母にうんざり」のみに寄り添うレシピ「大根のともあえ&カリカリじゃこのせ」の悩ココロは、「言葉を重ねても解決しない時は、身体に

こころに栄養たっぷりの
『世界一あたたかい人生相談
  
ホームレス人生相談&悩みに効く料理

ビッグイシューから出版


効くものを考えるという手もありかな」。また「金銭的にルーズな彼氏との関係」への悩みには「玄米納豆ごはん&渋茶」。「恋愛っていつもナイスとはかぎらない。…渋茶をすすらなくちゃいけない時もあると思う」なんて。ひとつひとつのレシピに付けられた枝元さんの短いコメントも、煮詰まって凝り凝りになったツボをほぐしてくれそうな、こころに栄養たっぷりの本ですよ。(本体1333円+税 ビッグイシュー日本刊)
聖護院蕪をコトコト煮れば、口のなかでとろけます

「蕪蒸し」は分不相応でも、しっかりだしをとってゆっくり含め煮にしたら、薄味のだしがやんわりと沁みこんだ蕪、いくらでも食べられますね。小さな本郷大横丁商店街で堂々、良品鰹節を扱い続けてきた問屋、鵜飼商店から買う本枯れ節の削りたてを欠かさないようにしているのが、当事務所唯一のぜいたくですが、味噌汁でも何にでも使うと言ったら、鵜飼商店の奥さんが「え~~、味噌汁にこの鰹節使うのぉ~ 贅沢ねえ!」と目を丸くしていましたっけ。
大根や、冬瓜や、この聖護院蕪などはだしをよく吸うので、鰹節もけちらないようにします。本枯れ節は、全然生臭さが残らず、上品なだしがとれるのは、さすが。けれど、だしの味が勝ちすぎないよう、鰹節の使いすぎには気をつけます。野菜そのものから出るだしや、豆の煮汁など他にも材料そのもののもつ旨味を生かすというのは、基本中の基本ですけどね。

酒少々と塩、ほんの少し醤油をさして味をつけたところに、乱切りにした蕪と人参を入れてゆっくり煮ていきます。火加減は、中火から煮立ってきたところで弱火に落として、コトコトと。蕪に味が半分くらいはいってきたかなと思ったところで、火を止め、粗熱がとれるくらいまで置いて味を含ませます。
大き目の鍋にたくさんつくって、何回かに分けて、食べるのもいいですね。

本日のお茶

薬草茶(玉葱の皮、ドクダミ、熊笹、ヨモギ)

                                   料理人:よこやま


2009年 1月16日

昼めしの献立 

    • 人参と大根のピラフ 
    • 人参と大根のバターソテー、レモン風味 
    • 白菜とリンゴとクルミのサラダ
    • 大根、人参の雑煮

顔より大きい! 聖護院蕪。

今週の大物(文字通りの)!は、聖護院蕪。白銀嬢の美しい顔(かんばせ、と読んでくださいませ)がすっぽり隠れるほど。これを一気に食べきることのできる料理というと、そうざらにはないのです。
昔の料理家が「蕪蒸し」というのを編み出したのは、慧眼ですね。すりおろせば、カサがぐぐっと減りますから。泡立てた卵白を混ぜ合わせ、海老、鯛、ぎんなんなど中に忍ばせて形をととのえ蒸し揚げ、葛溶きのたれをふわりとかけるという上品な料理で、高級料亭くらいでしかやっていないのではないかしら。私なんぞ、美麗な写真でしか拝見したことはございません。手間もかかりそうだし、材料高そうだし…、分不相応みたいだしと、気後れして、いまだにやったことのない料理の筆頭かな。
長年の付き合いの居酒屋の女主人に、「食べたいな」と、水を向けたら、「いやよ。」と一言。手がこんでるから、合わないって。
そんなこんなで、憧れの「蕪蒸し」のまま、ん十年です。

蕪、どう料理しようかな。本日はまだまだ人参なのです。

まだまだ人参料理、続きます

もともと、旨い! となったら、何日でも同じものを食べ続けても平気。飽きるまで食べて、あるとき、
ストンと、食べ納めのようになってしまう…というワタシ。吉田俊道さんの人参、まだまだ食べます。
とはいえ、毎週届く野菜ボックスのなかで出番を待ってる根菜も気になります。甘露な水代わりにもなってくれる、なにかと調法な大根にも参加してもらうことに。
人参ととともにさいの目に切って、一緒に少しのオリーブ油で炒め、強火で大根の水気を少しとばしてから、ごはんに炊き込みます。味付けは塩コショウで。きょうは炊き上がってから、トマトピュレを混ぜ込みました。レタスをざくざく刻んでカサを減らし、軽く塩を振ってプレートに敷きつめ、ピラフを盛り付けます。

ソテーにする人参、大根はピーラーでそいで平たいパスタ状(?)に。バターでさっと炒め、軽く塩味をつけ、レモン汁を振ります。みじん切りのパセリを彩りに。あらためて言うまでもないのだけれど大根も、人参も皮ごと使います。まったく気にならないどころか、皮のところ、はっきり言っておいしい。もったいなくて捨てられません。組織がしっかりしているので崩れず、歯ごたえも気持ちよく、たのしめます。

サラダは久しぶりに白菜とリンゴで。白菜は生のまま、ザクザクと千切りに。リンゴはスライス。クルミは荒く刻んで。オリーブ油と塩、酢のドレッシングを少量、全体に馴染むよう、混ぜ合わせるだけのスピードサラダ。チリメンジャコをから煎りして混ぜてもいいですね。

本日のお茶

薬草茶(玉葱の皮、ドクダミ、熊笹、ヨモギ)

本日のおやつ

クーゲルホフ(仕事の打ち合わせで来てくださった編集者三井さん、デザイナーの橘川さんと)          

                                   料理人:よこやま


2009年 1月14日

昼めしの献立 

  • 人参炊き込みごはん 
  • 大根、人参、こんにゃくの雑煮風
  • 人参入り卵焼き
  • のっぺい(里芋、人参、蓮根、鮭、こんにゃく、椎茸)
  • 白菜漬、赤カブ甘酢漬

 世界中が大不況に陥ったなかで寒々とした新年となったうえに、早々に風邪につかまってしまいましたが、ようやく復活です。ビンボーからは相変わらず浮上はできないけれど、雨露しのぐ屋根があり、荒れた喉を生姜湯であたためられたささやかな幸せをありがたいことと思います。

元気いっぱいの人参が佐世保から届きました

 さて、新年早々の1月10日(土)、東大弥生講堂で催された「広がれ 広がれ!弁当の日」イベントは、300人定員のホールに400人も参加があって、盛況のうちに終わりましたが、その折、参加者全員に1本ずつ配られたのが、生ごみ堆肥の力強い土で育てられた人参。長崎は佐世保市で有機農業をやるかたわら、保育園の園児たちとともに、自分たちが食べる料理から出た野菜くずや、食べ残しを土にかえして堆肥をつくり、それを入れて菌や微生物たっぷりに育てた土で健康なからだの素となる元気な野菜を育てるという活動をされている吉田俊道さんが送ってくださったもの。今では、園児から高齢者まで多くの市民が「生ごみリサイクル元気野菜づくり」を実践中です。著書に『生ごみ先生のおいしい食育』(西日本新聞社)他。

超満員の会場は熱気に溢れて。
「弁当の日」実践小学校から生徒も参加。
1週間たっても丸囓りできる元気人参。

 前日、自然食通信社事務所に届いた人参は大きな段ボール6個に詰め込まれ、全部でなんと400キロにも。箱も重かったけれど、人参の太っといこと! 1本で400gもあるのです。
事務所にも大量の人参をいただきました。さて、これは新鮮なうちにさばかなくっちゃ。事務所に見える人たちに5~6本ずつ、 持ち帰ってもらっても、まだまだ。
というわけで、連日の人参料理となりました。

本日は、人参1本まるごと、せっせとすりおろします。それを炊き込みごはんと、玉子焼きにどっと投入。
ごはんは、オリーブ油、刻み昆布、人参、塩、胡椒を入れて炊き上げました。盛り付けてからパウダーにしたハードチーズを散らします。人参が主役かごはんが主役か、わからないほど人参の存在感たっぷりの炊き込みごはんです。

玉子焼きのほうは、人参から出た汁も使うので、まとまるよう片栗粉を加えて。やっと形を保ったふんわり卵焼きです。こちらも味つけは塩胡椒で。刻んだレタスを敷きました。

のっぺいは新潟の郷土料理。里芋のぬめりをとらないというのが特徴です。このぬめりから「のっぺい」というう名前になったのが何となく分かる感じ。年越しには欠かせない料理で、大鍋に大量につくって食べます。鮭は必須ですね。もっともふだんは鮭なしでもつくります。だいたいは汁にするのですが、きょうは汁少な目となりました。
漬物は、野の扉の伊藤家自家製。塩加減が絶妙な白菜漬と、赤蕪の甘酢漬です。

のっぺい すりおろし人参入り卵焼き すりおろし人参の炊き込みごはん
本日のお茶

薬草茶(熊笹、ドクダミ、ヨモギ) 

本日のおやつ

          

麦々堂のクーゲルホフ(クリスマスケーキをちびちびと食べています。大食いするのはもったいなくって…)

                                   料理人:よこやま