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2007年6月1日 発売
表紙イメージ

増補改訂版
助産婦さんに聞いた
いのちにやさしいお産
性の解放を願って女から女へ

駒井 秀子
定価:1700(税込:1785)円
ISBN:978-4-916110-68-8 2007年6月発行

四六判 280ページ

 

 

助産婦さんの存在は水と森のよう

*著者自身の体験をふまえ、ちょうど10年前に初版刊行。
古くから一貫して女性たちにより担われてきた出産介助の仕事が、戦後、急速に
病院・医療へと委ねられることになった歴史的背景をも浮かび上がらせた本書は
各方面から高い評価を得ています。(初版時の新聞掲載記事は→こちら)
改訂にあたり、妊娠・出産・介助をめぐる10年分の資料を追加した年表も充実し
時宜にかなったものとなりました。

解説かつて病院での初めての出産で、「女が人間であることを捨てる場か」と思わされるほどの暴力的な扱いを受け、心に癒しがたい傷を負った著者。時を経て助産所の行き届いた温かい介助に支えられ第2子を出産。

 ようやく人としての誇りを回復していくなかで、助産婦さんたちの「まるで水と森のような」仕事のありように深い示唆をうけたことから、聞き書きは始められました。

 戦前から戦後を通して、産婦たちに惜しみない介助の手をさしのべ続け、地域医療の担い手としても尊敬されていた助産婦たちの、職業人として、また女性たちの先達としての自立した人生をいきいきと伝えるいっぽうで、占領国アメリカによって出産が医師と病院へ移され、助産婦職が否定されていった経緯や、胎児や母体に本来具わっている生理を軽視した今日の病院管理システムの中で頻発している医療事故の問題にも筆を進めていきます。

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読者の声

  • 来年の2月に3人目を出産予定ですが、助産所も近くになく、“前置胎盤”とも言われ、また病院で産むことになります。この本を読むと、ほんとに助産所で産みたい、子どもを安心して産みたいという気持ちがふくらんで、3人とも病院になってしまうくやしさと怒りがこみあげてきます。帝王切開になるだろうともいわれ、病院の手術日にあわせての出産になるなんてほんとにくやしいです。幼い頃から“女”と言うことで色々な悩み、苦痛、屈辱的な思いをたくさんしてきましたが、まだその”怒り”は消えません、これからの子供たちのためにも、この”怒り”をぶつけながら女性の性を訴えていきたいと、本当に強く思える本でした。(大阪市在住。25歳)
  • 3年前、長男を病院で出産しましたが、予定日より8日遅れていて、その前から”予定日を2週間すぎても産まれない”と言われ、予定日の1週間前より、子宮口をやわらかくする注射を射たれ、出産したことが、この本を読んで怖くなりました。そこの病院は自然に出産させてくれると聞いていたので、ショックでした。まさかこれが陣痛促進剤だったとは。(京都市在住。27歳)
  • 私も全く駒井さんと同じような気持ちで第一子を病院出産し、第三子は四月に自宅出産することにしました。小樽でただ1人の開業助産婦さんにお目にかかり、助産をお願いしました。この方の話を聞くたび、助産婦の方々の歴史や変遷をしっかり見つめ、将来を女の出産に希望ある存在として大切にしたいを思っていたら、この本に出会いました。きちんと長い間テーマを追って資料を集めた駒井さんの本を今読めて本当によかったです。(北海道在住)
  • 助産婦歴7年。病院勤務をしていますが、将来は開業をめざして今年から勉強をすすめようかと思っています。読んでみて、私のめざすものはまちがっていないと確信し、先輩助産婦さんたちからエネルギーをいただいたように感じました。 人間に大切なのはやはり“心”でしょう。“心”なくしては生きられません。でも日本人はそのことを忘れてしまっているのではないか…と思うことはよくあります。病院の中の限られた中でなく地域で”心ある助産婦活動をしたいと思います。この本との出逢いに感謝します。(京都府在住)