日々のたより

「…自分を守ってくれる薬草に出会いたいと思って、
散策したり自分で摘んだりして楽しみながら、
なるべく医療に近づかないようにして、
病知らせるからだの中からの信号に耳を澄ませて…」と、いつも聴く者の心を開いてくださる
一条ふみさんからの歳月を超えたお便りが
懐かしい匂いを漂わせて

豊子女史へ

毎日のご活躍、うれしい限りです。〜、
が。御自身のご健康のこと、気になさって
下さいますよう。これ、参考までになさって下さい。

⑴足の指と指のあいだには、ゴミがたまりやすい。自分の体内から自然に出ているもの、くつ下などから、スリッパから、くつなどから。 足の指と指のあいだをいつもきれいに洗っておく。布団に入る前に、お湯に塩を入れて、しばらく足をつけておき、そのうちに、よっく指をもみながらきれいにする。
足の指の間のゴミ、ほこり取ると良い方法。と聞きましたのは。去る遠い日、スペイン風邪がはやった時。自分(少年の頃)がいちばん先にひいて、みんなにうつして、父、妹2人、一家で3人亡くなった。そして自分と、姉と、母、が残ったのです。と話す方から聞いたことです。
粗末ですが、取りいそぎ。お役立ていただければ本当にうれしいことです。

⑵大根をすりおろし、生姜もすり、はちみつ入れて、熱湯入れて、熱いうちにのみます。それと。生姜をうすく切って煮立てておいて、はちみつ入れて、風邪の時でなくても、疲れている時のんでいるといいようです。

⑶風邪をひいて、咳がでてひどいと、背中が苦しくなる時がありますので、ろくまくをいためないように。背中を大切に手当をなさって下さるように。手がるに、シップ(貼るの)をけんこう骨の辺りへ貼っておくと、咳もかなり静かになりますよ。

それでは、くれぐれも、お気をつけられておすごし下さい。(又、気づくこと有りましたら後便でいたします)

以上は、私の経験と実践によるものです。ひとりで出来る範囲のことです。(余り、人手をわずらわさずに生きることへ〜)

1999.1.28. 深更. 一条

 

 

 ふみさんの
『自分で治す草と野菜の常備薬』から

体内の毒を吸い出す
ドクダミ       

 蓄膿症の人は生の葉をもんで鼻へ

ドクダミはまったく浄血っていうか、血液をきれいにするから、あれをずっと長く飲んでいると病気になりにくいと思うよ。ドクダミばっ
かし飲んでいても、かなり効果があると思うの。

蓄膿症の人はドクダミの生の葉っぱをもんで直接鼻に入れると、鼻汁がいっぱい出てくるからいいんだよ。眉間の辺りに貼っても効果はあると思うしね。寝る前にでも、ユキノシタみたいに生の葉っぱを採ってきて、ちょっと火にあぶってから柔らかくなるまでもんで、ベタベタと貼って寝ればいいこったよ。

生の葉っぱだけ取ってきて蒸してから煮て使うやり方もあるの。あるいはじかに煮てもいいわね。とろとろになるほどよおく煮詰めたら、声rは冷えると膏薬みたいになるから。これをかき回して、お塩をちょっと入れて、ビンに入れておけば、怪我したり、膿んだりしたときとか、それから虫に刺されたり、水虫にも、軟膏みたいに塗ると、すごくいいからね。…

薬の使えない時代に頼りにされたドクダミ

 私が育った時代の農村では、特に女の人たちは農作業の重労働に加えて火事、子育てと休息も栄養も充分とれないで、結核になってもお金もないから医者にもかかれないし、ドクダミとか、ネギとかニンニクとかで治そうとし。てきたんだけど、そこへ更に戦争が始まると、どんどんと食糧も医薬品も軍隊の方に行ってしまって。

私の同級生たちもバタバタと結核で亡くなっていったんですよ。ついには食塩水の注射を打つという悲惨な看護態勢に追い込まれて。看病する家族も必死に感染予防しなくちゃいけないから、まず、ドクダミを飲んで看病するとかね。

 私の叔母も側にずっとついていた人がある時、「叔母さんの肩、下がってやんすべ」って言うものだから、見たらほんとに下がってる。叔母自身はどこもなんともないと言ってるけれど、ただ血圧が下がらなかったので、それがおかしい、」どうしてなんだと言うことから精密検査をやってもらったら、腎臓が石灰化して小っちゃくなって、働かなくなってしまっていたんですね。それでもその叔母はドクダミを飲み続けながら仕事をして90歳誓うまで生きましたよ。叔母のところに遊びに行くといっつも、ストーブの上で真っ黒に煎じていたドクダミをコプ1杯飲まされたものでした。…