昼めし日記

2005年5月10日
昼めしの献立 

  • ずいきと大根の醤油煮
  • キャベツホワイトソース煮
  • サラダ(いり卵、トマト、新たまねぎ、水菜)
  • 梅干・大根葉ごはん
  • 長葱と大根の味噌汁 

 編集長が昨日つくったホワイトソースのスープはおいしかった。大根やカレーリーフ、うどんも少し、ほのかに入った切り昆布が不思議にマッチして。「ホワイトソースと昆布って合うんですか」とたずねてしまったほど。
「合うっていうか…自然になじむよね」「ほんのすこし深みが出るっていうか」 正面から問われ半ばとまどいながら、うなずきあっている年上の女性スタッフたちのふつうの表情が何か頼もしい。つい、すぐ聞いて解決してしまう自分もふがいない。もっと自分で試してみろ、だな、と自分自身につっこみつつ、あらためて人生の先輩たちから学ぶことが多いと思う。

 料理本には載らない、日常からうまれる数え切れないほどの素材の組み合わせ、隠し味、時季にあった調理。あたりまえの顔をして毎日食事をつくる人が身近にいること、その料理を食べられることが、ほんとうに勉強になるんだなあ。

 さて、その昨日のスープは茶碗一杯分くらい手鍋に残っていて、これをどうしようかと考えることからはじめた。キャベツは塩をふって蒸し煮にすればほとんど水を足す必要はないし、ホワイトソースとも合いそう。キャベツ半分を6等分くらいにざっくり切って、厚めの輪切りにした人参と蒸し煮に。マスタードシードと黒胡椒でしっかり風味をつけ、昨日のソースとひと味ちがう味わいに。

ずいきをお湯でもどし(30分以上もどしたかな?)、時間をかけて切り昆布とやわらかく煮込んだ大根に合わせる。昆布だしと酒と、何よりおいしい醤油があれば充分旨味あり。
 トマトは5/9(月)にオープンしたガイア代々木上原店で購入。かごしま有機生産組合のものでした。熟しきって包丁を入れるともったりした感触。新たまねぎは今がいちばんおいしい季節じゃないかしら。水にさらさなくても、水分がぎゅっとつまった甘み、心地よい辛みにうっとり。水菜もさっぱりした苦みがそのままでうまい。オリーブ油とバターで炒った卵を加え彩りよいサラダに。

本日のお茶 スギナ
本日のおやつ さといらず(新潟津南のいり豆)

料理人:でこ