昼めし日記

2013年10月16日(水)のメニュー

・新生姜とオクラ入りごはん
・味噌汁(厚揚げ・小松菜)
・蒸し大根とカボチャのソテーに干しエビと長葱のあんかけ
・春菊と蒸し人参の白和え

風と雨が押し寄せた台風が去って、こんどこそほんとうに「秋」と、朝のひんやりした空気のなかで思ったことでした。じっくり火を通す料理も苦にならなくなりましたね。昼めし調理人も久しぶりに温度計を手にして、「低温蒸し」といきました。

 

①85℃くらいで蒸した大根のぶつ切り(1.5センチ厚くらい)とカボチャを、油をひいたフライパンで両面を焼きます。お皿に並べた上に干し海老と長葱の千切りを出し汁でさっと煮て片栗粉でとろみをつけたあんをかけて。だし汁は、昆布と干し海老に少し酒も入れ、砂糖少しと、塩と、香りづけに醤油をほんの少し。

 

 

②春菊はさっとゆがいて3~4センチに切り、人参は千切りに刻み、鍋でフタをして軽く蒸し煮に。
押しをして水気をとった豆腐をザルで漉し、すり胡麻(白ごまを軽く煎ってすり鉢で擂った)を合わせて、だし汁少々と塩で味つけし、春菊と人参を和える。

 

③ごはんは千切りにした生姜を炊き込んで、蒸らすときに小口に刻んだオクラを加える。きょうは、醤油漬けにした大根の皮の千切りを最後に混ぜ合わせました。

 

 

 

 

台風の当たり年でしょうか。きのうの朝、「今晩遅くには雨も本降りに」と気象予報士の人が言ってたので、早めに帰ることにしようと、自転車用レインコートを準備して出社したのだけれど、6時半を回る頃にはもうほとんど土砂降りに。
雨合羽の備え程度ではさすがに無謀と、自転車での帰宅を断念。この日は出社後まもなく「著者急死」の訃報が届き、動揺を静められないまま、降りしきる雨の中をなかばやけくそで、からだの内も外もぬれそぼっての帰宅となりました。
夜通し降りつづいた雨も、朝にはすっかり上がって、住まい周辺はさいわいにも大きな被害はなかったようです。事務所のある本郷の通り一帯は、まだ若い銀杏の葉が歩道いっぱいに柔らかい緑色を散らし、どこからか、かすかにキンモクセイの匂いが鼻腔をかすめていきました。
キンモクセイから銀杏へ——、「秋来ぬと目にはさやかに見えねども…」と牧水が詠ったひそやかな初秋の情緒にひたる間もなく、季節の舞台は長い長い夏から一気に本格的な秋へと転換してしまいそう。