昼めし日記

2008年 7月2日
昼めしの献立 

  • ジャガイモと花ニラのスパイス炒め
  • ツルムラサキ、インゲン、醤油漬ゆで卵のおひたし中華風
  • ズッキーニとキュウリの清まし汁
  • 刻み昆布入りごはん

「紫外線がコワイ!」オゾン層破壊が進んでいます

街路を風を切って走る自転車。ママチャリでもそれなりに快適です。事務所まで30分ほどの道を、排気ガス渦巻く東京ではありますが、朝はやっぱり気持いいな、なんて思いながら走っていると、向こうからくる自転車の人の顔のあたりが真っ黒。え、顔のない人? 一瞬ドキリ。テカッ、ちょっと光ったような? 近づいてくる…見えてきたものは、どうやら真っ黒いプラスチックの日よけ帽――え、サンシェードっていうの? これをすっぽりかぶっていたの。顔も見えないくらい大きいのですよ。けっこうコワイものがあるよ。事務所のしろがね嬢に話では、元々はゴルフ場のキャディさんがかぶっていたものらしい。あちらは炎天下のお仕事だからねえ、なるほど。しかし紫外線対策とはいえ、街中でここまでやりますか。
薬草茶好きの私、ドクダミやユキノシタ、ツユクサなどを軒に干してお茶にしてきてかれこれ25年になりますが、とちゅうから、薬草がパリパリに乾燥するようになっているなあと気づいたのです。そうなった薬草を指で触るともろもろに砕けてしまいます。私よりもっと長年、薬草に親しんできた方からあるとき、「私は、どうも紫外線が強くなったせいじゃないかと思うの」と言われて、こうしたことを研究している人がいるとは聞かないけど、そうなのではと思ったりしています。今年もドクダミは街のあちらこちらで一雨降るごとにお馴染みの白い花も濃い緑の葉も勢いを増していて、逞しいなと感じ入ります。それにしても、にわかに「CO2削減!」の声が高まっているものの、排出最右翼の車規制がいっこうに進まないのはなぜなのでしょう。
ま、肌を守らなくっちゃ、という防衛本能をばねに、こういう方は、大気や水汚染の元凶を断つ行動を起こしているのだろうなと思いたいところではあります。

ツルムラサキ、インゲン、花ニラ…艶やかな緑の野菜たちにクラクラ

ニンニクの芽かと思ったら、野菜についていた説明で「花ニラ」と判明。自分で買って料理したことがなかったけど、何とかなるでしょ。ジャガイモの拍子木切りを炒め、最近目覚めたスパイス、クミンのシードじゃなくパウダーのほうを振って、半分ほど火が通ったところへ、5?くらいに切った花ニラを加えて、さらに炒め、酒少々、塩で味つけした簡単な一品。ジャガイモが少しシャキシャキした歯ごたえに。スタッフは「このシャキシャキ感を残すの、難しいんですよねえ」といって、おいしい、おいしいと食べてくれました。ホントは、ちゃんと火を通したかったんだけど、これでよかったのね。

肉厚で深い緑が艶っぽいツルムラサキ、これもこの夏初めて届いたもの。インゲンと、それぞれさっと蒸しておいて。ゆで卵は、醤油、酒、中華のスパイス八角を2~3片入れて煮立てたところに20分ほど漬けておいたのを半分に切り、皿に盛りつける。残った漬け汁に酢を加えて回しかけ、ゴマ油を最後に少し。ゆで卵と漬け汁に移った八角の香りが鼻の奥をくすぐります。
澄まし汁は、今年の新顔野菜、丸い形のズッキーニ
とキュウリを使って。どちらも瓜類特有のとろみが汁に溶けだして、葛をひいたようになります。
本日のお茶

薬草茶 

本日のおやつ

          

薄荷豆+鉱泉煎餅

                                   料理人:よこやま