昼めし日記

2010年 3月29日

  昼めし献立 

  • 押し麩(山形のお土産)と長葱の卵焼き
  • 白インゲン豆と間引き人参、蕪のサラダ/
  • 人参葉みじん切り入りごはん/
  • 白菜と押し麩の汁




本日のオイシイ!

ふくよかで滑らかな舌触り、ボリューム感とやさしい味わい。
山形の押し麩をいただきました。

荒れ狂いながら冬と春を行きつ戻りつする天候がつづく中、先週土曜日は、暖かい陽光が降り注ぐ奇跡的な一日に。その日、「弁当の日」を提唱し、広めようと多忙な校長職の合間を縫って全国を走り回ってこられた竹下和男さんをお迎えして、現役最後の「弁当の日」を桜の花の下でもよすことができた。
一夜明けた日曜日も、そしてきょうも、真冬より寒く、ダウンジャケットで自転車に乗ってても指先は凍えそう。雪の舞ったところもあったと聞く。
きりきりと刺すように冷たい風をうけながら近くの飛鳥山公園を通りかかると、花見客を見込んで、屋台の準備をする人たちが、白い息を吐きながら立ち働いている。場所取りのシートでぽつんと独り膝をかかえ手持ち無沙汰な若者も。朝からご苦労なことで。
空を見上げれば、勢い余ってふくらみかけた蕾のままじっとしている木々にまざって、一足早く咲き誇っている桜の、その周りだけ華やかな気配に包まれている。
強い風に折られた枝が数本落ちているのを拾い、事務所のガラスコップに挿しておいたら、月曜日、一輪、二輪…薄紅色の花びらが開き始め、可憐。

週末、東北に行っていたというマリヲ嬢が山形のお土産にと持ってきてくれたのが、押し麩。ボリューム感のある焼き麩です。これを使って、沖縄の方に教わった卵焼きをつくることに。
ぬるま湯で麩を戻し、水気を絞って、卵をだし汁で割り、塩、醤油少々で味付けしたところにたぷたぷと卵汁を吸わせるようにひたす。斜め切りにした長葱を加え、多めの油を引いて両面しっかり焼きあげる。
小麦粉を原料としながら、粉物ともちがう、ふっくらと滑らかな麩独特の舌ざわりに、いくらでも箸が出てしまいそう。


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今朝茹でてきた白インゲンを蕪、間引き人参と取り合わせてにサラダにします。
人参はスライス、蕪は櫛切りに。どちらも蒸してインゲンと合わせ、少量のオリーブ油、塩、トマトピューレを全体によく馴染ませ、サラダ菜を敷いて盛りつける。

ごはんには、間引き人参の葉を刻んでたっぷりと混ぜました。
汁物は、白菜と押し麩を先週とっておいた鶏ガラスープで煮て、塩と醤油少々で味付け。

本日のお茶

薬草茶〔アマランサス(根津の借家の庭で2階に届くほどに逞しく育ったア
           マランサスを干して保存していたもの)〕
           茎も葉も実もいっしょにじっくりと煮出します。
           からだの芯から温まって、ふ~う、ほっこり。          

本日のおやつ
お土産はもうひとつありました。
山形の富貴豆。これは南陽市に本店のある杵屋のもの。外側の薄皮をとって、塩と砂糖だけで煮た甘すぎず品のいいお味。添加物なしなので、すぐにたべなくっちゃ…と、食いしん坊ぞろいの当事務所。

 

                                                                 料理人:よこやま