昼めしコラム

住まいから近い商店街。毎日通る道すがら目に留まっていたコンビニが忽然と消えた?と思ったら、200メートルほど移動して新規開店していた! 全長1キロもある長い商店街の端っこだったから、なるほどねと、勝手に納得。ところがそれからひと月もしないうちに空いてしまっていたスペースにはライバルの大手資本系コンビニが出店。素早い! あれれ、だけど看板には「スーパーマーケット」とある。

最近コンビニとスーパーをコンパクトに合体させた格好の「ミニ・スーパー」なる呼称の大手資本系店舗が、シャッターが降りたままの店舗がめだつ昔ながらの商店街に続々進出。大手資本どうしの熾烈な戦いが始まっていたのですね。

ともあれ、どれどれと、さっそく偵察に。お結び1個88円? 牛乳1000mlパック137円って、かなり安くないかなあ(表示を見ると「生乳55%」とある。生乳100%のものが157円)。めったに牛乳を買わないので、ちょっと他の店も覗いてきてみての印象は、スーパーとしてはかなり安い! コンビニでは185〜7円くらい。近くのスーパーでは215円くらいが普通。230円もけっこうある)…

あ、鰹削り節もありますね。最近、最大の鰹節生産地を取材したばかりだったので、コンビニじゃあどんなものを(見た目がコンビニ風なのでつい…)扱っているのだろうと目が吸い寄せられる。

「鰹の漁場に近いインドネシアでにし、鹿児島県で削りました」…?
袋に大きく書かれたコピーに、思わず笑ってしまった。
食品の偽装表示(? 確信犯ですねぇ、どうみても)で大激震・批判にさらされている外食・食品業界だから、慎重を期してこんなコピーになったのかしらん。「和食」がユネスコの世界遺産に登録されたという話題がメディアを賑わしているものの、外食・家庭料理ともに海外からの輸入食材に頼りきりの食の現状を考えると、胸を張って「和食文化健在」と言うのも憚れるような。日本の伝統技術をインドネシアの工場に持ち込んでも、鰹は鰹。和食文化は揺るがず…なのかなあ?