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2007年11月 26日
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昼めしの献立
- 麦々堂のパン アラブ風ディップ 蜂蜜
- キャベツと赤カブの温サラダ
- ネギ味噌入り卵焼
- ジャガイモとキャベツのシチュー
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夏の暑さをずるずるとひきずっているような生暖かい陽気がつづいていた今年の秋は、足元を這うようにしてやってくるひんやりした空気にはっとしたり、高く晴れわたった空を見上げたりすることが少なかった気がする。そんなふうに思いながら、あ、でも、知らないうちに、あんなに水代わりのように食べていたトマトやキュウリのことをすっぱり忘れてしまっていたなあと、からだのほうの案外な正直さに驚いたりもしている。
先日来より、名古屋市内のカフェ、サールナートで開かれている花房葉子さんの『野のごちそう帖』原画展(12月10日まで)のオープニングパーティーのメニューに茄子のディップがあって(メニューの詳細は花房さんのブログをご覧あれ)、そうか、今年はまだ秋茄子が食べられるのかと、いそいそと麦々堂のパンにつけていただいた(わたくしめがイチバンに手を伸ばしたのがこれ)。
蒸した(たぶん?)茄子を裏ごしして塩、オリーブ油、スパイス(コリアンダー?)で味付けしたというこれがシンプルながら上等なオリーブの香りにつつまれて、うまい! いいねえ、茄子のディップ。来年はぜったいつくってみようっと。
ここのところ、気温の乱高下が激しい。我が家の女王様猫(8年前、保健所の前に猫が捨てられていると友人からの突然の電話で、6キロもある体重、ノミ一匹いない純白の毛並みに赤い首輪。見るからに気位高そうな大猫を引き取るはめになってしまった。前の飼い主の癖がすでに染み付いて、わがままなこと。そんなに可愛がったんなら、捨てるなよッ!と思い出しても怒りが込み上げてくる)は、気温が下がるたびに“寒い寒い!”と喚き散らし、手がかかるったらありゃしない。
冷え性の事務所若手スタッフも、11月に入った頃から、生野菜のサラダなんかにはもう手が出ないらしい。というわけで、サラダ的なおかずも、もっぱら蒸し野菜の出番が多くなっている。
赤蕪の大きなのが野菜ボックスに入っている。芯まで赤いのかしらと包丁を入れたら、縁だけが鮮やかな赤で、真っ白な中身とのコントラストは目が醒めるよう。これを蒸したらきっと色褪せるだろうなと思いつつ、きれいな赤色に惹かれさっと蒸してみる。蒸気があがったら強火のまま2分ほどで中まで熱々に。色も濃い目のピンク色に留まったので、同じく蒸したキャベツ、刻んだクルミとともに温サラダに。ドレッシングは、サワークリームと、カボス酢、オリーブ油。食べる直前に野菜全体に塩をまぶしてからドレッシングで和える。
卵焼きは、牛乳少々加えたとき卵を薄焼きに(錦糸卵よりはいくらか厚め)。これを2枚。小口に刻んだ長ネギをたっぷりと味噌、酒を少し入れたたれをつくり、薄焼き卵にぬって巻くか、三つ折くらいにして切り目を入れて盛る。
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手元にあるジャガイモはキタムラサキという新品種。ちょっと見、グロテスクな黒っぽい色の皮をむくと、実は中まで紫色。ポテトサラダにして色を楽しんだりしたこともあるが、きょうはこれをあったかいシチューに。
バターで玉ねぎのみじん切りを炒め、ジャガイモ、キャベツを加えてひたひた程度に水を入れ、塩、コショウで味付け。コトコトと煮ていき、ジャガイモがやわらかくなったらお玉でつぶし(キタムラサキはいくらかねっとりとしていて煮崩れしにくいので、そのままでも)、牛乳を全体がかぶるくらい足して、塩味をととのえ、煮立てないようにしながら少し煮詰める。水溶きの葛でとろみをつけて完成。
特にだしを使わなくても、ジャガイモの天然グルタミン酸効果や、バター、牛乳で充分おいしい。じつは味の決め手は塩加減にありです。塩の使い方が上手になると市販のだしに頼ることも少なくなりますよ。
おいしくって、毎日食べつづけているベッカライ麦々堂のパンをきょうも食卓に。オリーブ油とすり胡麻をよく混ぜ合わせたところに、アラブ料理の定番ふりかけ、ザッタール(何種類かのハーブと胡麻をあわせた物。数年前、レバノンに行った折、宿泊したホテルでは朝食のパンに必ず添えられていて、毎日、飽きもせず、オリーブ油を塗ったアラブの薄焼きパンにこのふりかけをかけて食べていた)をアクセントに加えたとっておきディップの味も楽しみつつ、もうそろそろなくなるなあと思うと、寂しいデス。
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料理人:よこやま
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