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昼めし日記

2005年11月9日
昼めしの献立 
  • 人参、生姜、菊の花入りごはん 
  • サツマ芋、人参、玉葱炒め甘酢あんかけ 
  • キャベツと銀手亡豆の温サラダ
  • 味噌汁(佐渡特産ナガモ…海草です、長ネギ、キャベツ)

事務所に見えたお客様が、菊の花を持ってきてくださった。紫と黄の2色。以前は、菊の花を食べるというと、「食べられるの!」と、目を丸くされたものだったけれど、近ごろは東京あたりでも認知度が高まってきた感じがする。店頭でもこの季節にはよく見かけるようになった。
そう、故郷新潟では、しばらく前までは家の周りの生垣に紫の食用菊(「かきのもと」と呼んでいる小ぶりの種類)が植えられていたりしたもの。わが家でも、澄んだ秋空にくっきりと映える薄紫の花を摘んでは、おひたしや三杯酢、ゴマ和えにしたりしていた。やや肉厚の葉っぱは天ぷらにもする。生垣だけでは足りなくて、この時期、八百屋の店先にも山と盛られていた菊の花をよく買っていた。たぶん、どこの家でも、ワシワシ、と惜しげなく食していたのでは。でもまあ、どちらかといえば大人たちの目と舌を楽しませてくれる秋の味覚だ。
新潟ではほとんど紫菊だったけれど、山形出身のスタッフがいたときに、自分のほうではほとんどの種類の菊を食べると聞いて、「そうか、菊人形を作ったりする菊もみんな食べられるのか!」と、目からウロコどころじゃない、神秘的な世界を垣間見た感動にすっかり酔ってしまい、しばし言葉を失った。
ちなみに現在、食用菊の生産は山形県産品「もってのほか」が1位とのこと。

到来物の菊は花びらがやや大きくて華やか。萼(ガク)を外し、たっぷり沸かしたお湯に酢を少したらし、さっとゆがくと、濃く鮮やかな色に変わる。水気をきゅっと絞り、これをいろんな料理に使います。
きょうは、炊き上がったご飯に菊の花を混ぜて、秋らしい色と香りを楽しみたい。といっても何ほどのこともありません、人参、生姜を粗みじんに刻んで、塩味を薄くつけて炊いたご飯に湯がいた2色の菊を最後に和えるというだけのこと。
でも今年の初物とあって、箸をつけるのがもったいないような。

秋の味覚といえば、もう毎日のように料理のどれかに入ってくるという感ありのさつま芋、これと人参、玉ネギを大きめのさいの目に切り、順番に多めの油を流した鍋でカラリと火を通し、甘酢あんをかけ、香りづけに三つ葉を散らして。

冷蔵庫にあった銀手亡豆の煮たのと、湯通ししたキャベツをたっぷり。銀手亡を煮たときのオレガノ入りオリーブ油と塩で和えてサラダを一品。

味噌汁の実は、佐渡発の珍しい海草、ナガモ。ちょいと見た目、それにとろとろと粘るところもモズクかと思わせるけれど。北の魚や海産物をそろえる御徒町・吉池で入手。鼻腔を抜ける潮の香りに、ここは豆腐を
合わせたいところなれど、買い忘れてしまう。手持ちの野菜はといえば、湯がきすぎて残ったキャベツと、長ネギ。これで手を打つことに。


本日のお茶 ドクダミ
本日のおやつ

料理人:よこやま

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