| TOP > 日々のたより>2004年12月17日 |
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イカウシの森に暮らして(2)
わたしにも蜂蜜が採れる?
まさか私がミツバチを飼うことになるとは思いもよらなかった。2年前だったろうか、夏の終わりにバラの花を家の中に飾ろうと庭をウロウロしていたら、ブーンという大音響が目の前で聞こえて、とっさに手で振り払ったとたん、顔に激痛が走った。スズメバチにマブタを刺されたのだった。いやすごかったな、あの時は。たちまち目が塞がり、顔がぱんぱんに腫れあがって別人みたいになっちゃった。町の診療所にかつぎ込まれて、点滴、絶対安静、一週間パン屋を休んだのだった。
にもかかわらず、パン屋の前に見える山で蜂蜜を採っている養蜂家のオジサンが「養蜂の世界も高齢化でねえ、道具はあるから、やってみませんか、なかなかおもしろいもんですよ。虫なんかもお好きでしょう。何でも教えてあげるから」という。エーッ、私にもできますか? じゃ、やっちゃおうかな。と即決する軽薄な私。だいたい私は幼少の頃から現在まで、犬猫鳥馬をはじめ、昆虫を含めた動物たちを最も親しい友として生きて来たので、スズメバチに刺されたくらいではぜんぜん懲りないのである。それで、周りのヒトは大迷惑の「私のカワイイ蜂たちとの暮らし」が始まった。(つづく)
(2004.12.17/花房葉子『カムイブロートの食卓』著者)
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