| TOP > 日々のたより>2004年8月25日 |
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「お取り寄せ」では味わえないおいしさ
夏の終わりのある日、久しぶりにスピカ麦の穂にお邪魔したくなりました。東急池上線の長原駅で電車を降り、地元の商店街に足を踏み入れると子供たちの遊ぶ姿が目につきます。子供の元気な声が聞こえるっていいなあなどと感慨にふけりながら、八百屋に肉屋、豆腐屋に花屋、小さな本屋などがずっと続く通りを7〜8分、見慣れた白いドアを開けたとたん、かぐわしい小麦と酵母の匂いがふわり、出迎えてくれました。
店主降矢泰次さん、恭子さん夫妻とは、98年に自然食通信社から著書『Spicaのパン』を出して以来のお付き合い。国産小麦と自家培養酵母でひとつひとつ心こめたパンづくりへの想い、味わい豊かなパンに惹かれ店を訪れるお客さんたちとの交流など、街の一隅に生きるパン屋の日々が本では綴られています。
自然食通信社でも折々、スピカのパンを取り寄せたりはしているのだけれど、店で見ると、種類の多さについつい目移りしてしまいそう。その日はジャガイモのマッシュを生地に練りこんでみたという試作品もテーブルに。一口いかがと、恭子さんが切ってくれたのをすぐに口に放ると、おっ、焼きたて。外はパリッと香ばしく、中はむちっと、不思議な食感。まだほんのり温かくって、やっぱりお店で味わうおいしさってあるなあ。発売が楽しみ、楽しみ。どっしりと落着いた大きい木のテーブルにすっかりくつろいで、長っ尻になりました。 べーシックなプレーンバタールやバジルチーズなどと、わがスタッフからもリクエストの多い「私のお気に入り」を多めに購入。暮れ始めた商店街をスキップ気分で急ぎ足。途中、お豆腐さんの店先に“無調整自家製豆乳”と張り紙がしてあるのが目に入り、ちょっと道草。マグカップに入れてくれた豆乳を一気飲み(?)、伝統食の底力に感服しつつ駅へ。(2004.8.25/横山豊子)
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